10年間、鍼灸で食べてこれた理由を考えてみました。

鍼灸師になって、今年で12年目になります。

途中、1年と少しの間、旅に出ていましたが、それまでの間、曲がりなりにも鍼灸師として食べてこれたのには、人知れず、いや、知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、

私なりに最大限、努力はしてきたからだと思っています。

 

旅ができたのも、鍼灸の仕事で貯蓄ができたからです。

3年間の鍼灸学校に通うには、それなりにお金がかかりました。

しかし、それに勝る素晴らしいものを得ることができました。

 

どのようなことをして来たかというのを、ここにひっそり書き記したいと思います。

 

 

できるだけ多くの講習会に参加した。

王道すぎるくらい王道かと思います。

鍼灸の学校にはきちんと通いましたが、それだけでは足りません。

 

鍼灸の学生時代はお金は本当になかったですが、出来る限り、たくさんの講習会やセミナーに参加させて頂きました。

(鍼灸だけでなく、手技療法のセミナーも)

 

鍼灸にはたくさんの流派があるのですが、幸いなことに、学会や流派は新しい人に入って欲しいという思いがあるので、初回料金や初心者料金、学生料金を設けているところが多く、中には万単位のところもありましたが、多くの流派の初心者セミナーは数千円で体験のような形で、参加することができました。

 

これは技術の勉強になったのはもちろん、後々、臨床に立った時に、クライアントさんが”以前、受けていた鍼灸治療”を伺う時に役にも立ちました。

 

新規のクライアントさんが、流派名は覚えていなくても、こんな治療を受けていましたというのをお話してくださると、

「あぁ、〇〇学会ですね」とか「※※先生の△△流ですね」と、分かるようになります。

「おぉよくご存じですね」という話になり、それで良くなったのか、あまり良くならなかったのかを伺うと、鍼刺激の強弱がどれくらいがその人に適量なのか、当たりをを付けることができます。

 

参考文献や鍼灸関連、解剖関連、DVDをたくさん買った。

これも王道ですね。

買っただけでなく、もちろん、読みましたし、DVDも見ました。

学校の教科書だけでも十分という先生もいらっしゃるかもしれませんが、より知識を深めるために参考になると言われた本は全て購入しました。

 

また、もともと医療関係者ではなかったので、DVDで解剖学や生理学のイメージを映像で見ることで勉強になりました。

しかし、医療系の書籍やDVDって高いのです。

でも、食べたいおやつを削ってでも買っていましたよ!(笑)

 

師匠や先輩の施術のマネをした。

最初は厳しい師匠の下でしたが、助手の仕事をしていたので、常に師匠の脇に寄り添い、クライアントさんと接する師匠の姿を見、ツボの取り方を見、鍼の打ち方を見、

お灸の据え方を見、全て学びでした。

今でも、師匠の施術方法がベースとなっています。

ヒヨコだったので、そのまま見て、真似ていました。

 

その後、ベッドを借りる形で開業となったのですが、その時も、鍼灸治療をしているところを見られても、嫌がらない先輩の場合、

邪魔にならないように見学させて頂いていました。

上手い先生は、本当に楽しそうに鍼を打ち、灸を据えます。

ある先生は、少年がプラモデルを作るように器用にクライアントさんの背中に施術をしていました。

 

加えて、クライアントさんの予約が途切れた日など、上司や先輩の背中を借りて、できるだけ施術をさせて頂いていました。

そして、アドバイスを頂きました。

 

最初の師匠は指圧を弟子にさせる方で、一押し一押しに採点をする方でした。

本当に厳しかったです。

 

他の治療院に施術を受けに行った!

意外にも、これをあまりやらない鍼灸師が多いので驚きました。

私の場合、鍼灸治療に限らず、ありとあらゆる療法の治療院やサロンに行きました。

うまいと言われている先生のところにはもちろん行きましたし、特に知られていない街の治療院やサロンにも行きました。

 

本当に上手い人もいます。

そして、残念ながら、そうでもないところもありました。

 

しかし、どちらに行っても勉強になります。

上手い人のやり方は真似をして、そうでもない人はなぜそうでもないのか?

というのを考えました。

 

言葉遣いやタオルの使い方、治療院を清潔にしているかとか、クライアントの立場になった時に、何を言われたら、嬉しいのか、納得するのか、何を言われたら、あまり良い気分はしないのかというのも学べました。

 

最後にやはり…

現場に立ち、治療の回数を重ねることがやはり、一番上達します。

クライアントさんから学ぶというと、語弊があるかもしれませんが、鍼灸は経験に基づく治療法です。そこで一番、学びます。

 

実際にお代を頂いて、真剣勝負で施術をすることで、今まで想像できなかった能力が芽生えてきます。

また、治療を受け慣れているクライアントさんは、どんな治療師よりもツボを知っています。

 

経験を積めば積むほど、以前いらした◇◇さんと同じラインで痛みが出ているとか、◎◎さんと似た状態ではあるけれど、何か少し違うとか、分かるようになります。

 

まとめ

学んで体得するというのは、それなりに出費もありますし、自分の休日を勉強に当てたりもしました。

しかし、鍼灸の上達のためになるならばと思うと、自分も楽しく、ワクワクして学ぶことができました。

 

自分はまだまだ、学ぶことが多く、上達の途中にあると思っています。

鍼灸師に定年はありません。

鍼を持てなくなるその日まで、ずっと勉強です。

 

好きなことは、勉強が楽しいので、全く嫌ではありません。

まだまだ自分には上達の伸びしろがあるので、日々、学びだと思っています。