2015年3月~2016年6月まで留学と世界を周る旅に出ていました。

 

「日本以外の国で鍼灸師として開業しよう!」というのが私の目標でした。

 

「東京で出来て他の国で出来ない理由はあるんだろうか?」と考えていました。

 

しかし、最終的には日本に戻ってくるという決断をしました。

なーんだ…と思われる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、中途半端な地点ですが、ここまでのことで分かったことが、誰かの何かの足しになったり、アホな挑戦をする奴がいるもんだと思って頂ければ…と。

 

詳細まで書くと長くなってしまうので、省略して書きますが、それでも長いと思います。興味がある方だけ読んで下さい。

 

「その国で鍼灸の資格を取る、もしくは日本の鍼灸資格がそのまま使えること」、

「日本人が開業権のあるビザを取得できる国を探す」というのが私にとって絶対条件でした。

 

雇ってもらうにしても、鍼を取り入れてくれることが条件で面接を受けに行っていました。

(採用試験に関しては、ドイツとニュージーランドで試験を受けました。)

 

でも、あまり雇われるのは得意ではないので、「小さくても開業!」と思っていました。

あとは、私の居心地の良い国、その国の人たちと一緒に居たいと思える国、もっと知りたいと思える国であることも重要な条件でした。

 

旅の途中、色んな国の様々な状況下の人の話を聞く中で、生きるために、食べるために覇道な策を選ぶのも、アリだと思いました。

が、まぁ、自分の決めたルールに則ってやってみようと思いました。

 

 

インターネットをチェックしたり、現地に行ってその道に詳しい方に会ってお話を聞いたり、またこういうアクションを起こしていると様々な情報を寄せてくださる親切な方もたくさんいらっしゃいました。

 

 

調べていく中で、全ての条件が揃う国というのはなかなかありませんでした。

 

たとえば、日本の鍼灸資格が使えてもビザ取得が難しい国だとイギリス、

起業ビザが取得できても日本の鍼灸資格が使えないのがドイツ、

鍼灸大学(4年で1000万円くらい)を出て州の資格を取ると一年だけ労働ビザが下りるニューヨーク州、

鍼を打つ資格はわりと簡単に取れるし、開業するのも簡単だけど長期滞在するビザを取るのは難しいオーストラリアなどなど…。

(すべて2016年5月までの情報なので、その後、ビザ関係は変化していることがあるかと思います。

行動される時は必ず、ご自身で調べなおしをして下さい。)

 

 

 

そんな中で、

 

最終的に私にとって、オランダがベストだという回答が出ました。

 

オランダの移民法律事務所に相談したところ、日本の鍼灸資格が有効との連絡も貰いました。

(2016年5月時点)

 

・オランダには日本人が少ない資本で開業できる日蘭通商航海条約というのがあります。

とても古い条約ですが、今も有効です。

 

・また、オランダ人の英語力は非英語圏の中で2位と言われている通り、英語がとても通じる国なので、だいたい英語で用事が足ります

(長く居るとなると話はまた別ですが…)。

 

・周囲はドイツ、フランス、ベルギー、イギリスに囲まれ、他の国に行くのも容易。

国内の公共交通システムも電車、トラム、地下鉄、バス全て信頼できそうなものでした。

 

特にマーストリヒトというベルギーに食い込んだ飛び地のような地域にある美しい観光都市は、周囲の国の人たちの交わる場所としてオランダでありながら他のオランダの都市とは違う独自の文化を持っていました。

 

ここで開業するのは面白そうだな…

 

 

 

と、ここまで調べて、

 

ここまで調べたにも関わらず…

 

オランダに戻る気満々だったのですが、

 

日本に帰ってきて歯科治療が長引くにつれ、

どこの国より便利な日本の生活に馴染むにつれ、

親しい友人に会うにつれ、

昔からのクライアントさんに優しい言葉をかけられるにつれ、

残りの通帳の額も気になり、

テロも怖くなり、

 

航空券予約サイトの最終ボタンが押せませんでした。

 

 

きっと、「何が何でも行くぞ〜!」という情熱があれば、テロの脅威も、

異国での貧乏生活も乗り越えられたのだと思います。

 

しかし、出発してから1年以上が経ち、最初のピュアな気持ちやハングリー精神も減り、

 

日本人が日本にいることの価値と意味を考え、

またいつかは日本に帰ってくるといつも考えながら他の国で開業するというのはどうなんだろう?

卑怯ではないか?

 

などなど考え、行かないと決断しました。

特に悔いはありません。

 

 

 

しかし、もし、

 

ヨーロッパで鍼灸師として開業するなら、オランダがベターかと思います。

(日本人に開業権は、まだあるようです。労働市場へのアクセスは難しくなった模様)

 

(オーストラリアも長く住むことができるビザが取れれば、悪くないと思います。

オーストラリアが好きな人は、学生ビザで何年も繋いでいるいる人はたくさんいます。

ニュージーランドも大丈夫そうです。

イギリスも永住権があれば日本の鍼灸資格が使えるようです。

何度も書きますが2016年時点。

ビザ関係、法律関係は変化が激しいので常に新しい情報を得てください。)

 

しかし、今時分、好んでヨーロッパに進出しようというのは、

やはりそれなりの覚悟が必要かと思います。

苦労を買いに行っているのだから、

多少のリスクは気にしないと思えるなら行ってもいいと思います。

 

どこにいても、危ない時は危ないですし、生き残る人はどんな状況下でも生き残れます。

 

しかし、緊急時に言葉が分かる国、身内がいる国にいるというのは生き残れる確率が違ってくると思います。

 

どうしても生き残りたいという訳じゃないけれど、ケガをしていたり、パニック状態で、母語でない言葉を聞き取るのは至難の技です。

 

 

まとめ

 

もし私の行った国の中で、情報を知りたいという方が居ましたら協力しますので、ご連絡ください。

私に分からないことも、現地にいる友人に聞けると思います。

 

海外にいると騙されたりする確率も高くなります。

残念ながら、同じ日本人に騙されてしまうこともあります。

みんな生きるのに必死です。

 

行かれる方は十分に気をつけてください。

 

エージェント任せではなく、自分で出来るだけ調べて、インターネットだけでなく、直にその地で仕事をしている人や詳しい人(複数の人)から意見を聞いて、動いて下さい。

 

 


 

追記)社会人の留学、海外ロングステイにご興味のある方へ

 

留学&旅ブログ『青い鳥を探しに…』に旅の途中にFacebookで書いていた日記をFacebookユーザーではない方にも、読んでい頂けるように、加筆しながら転記しました。

ご興味のある方はそちらもご覧頂ければと思います。

留学、海外ロングスティにご興味のない方も、世界の旅の写真がたくさん載っていますので、少し旅気分になれるかもしれません♪

青い鳥を探しに…

 

【記事内に出てきたドイツとニュージーランドでの就職活動の話】

ドイツ・シリア難民問題の余波を受けた鍼灸師の話。

ニュージーランドの治療院に鍼灸師として採用して欲しいと訴えに行った時の話。